まいぷれ：スクールで指導を開始したキッカケをお教え下さい

○今から60年前に宮澤進先生が教室をオープンしてお弟子さんを取り、教えておりました。私も大学生の時に「合奏団のお手伝いをしませんか？」と声をかけていただいたのがキッカケです。
　このお教室で今教えている先生達はみんな宮澤先生に声をかけられ、学生時代より小さい子に音楽を教えたりして指導を始めました。
　ちなみに私はその時ですので、37年間、講師をしています。

まいぷれ：スズキ・メソード　 品川支部のコンセプトをお教え下さい

○コンセプトは「どの子も育つ」です。
　選ばれた人だけでなくどの様な子供たちでも育ててゆきたい。

○どの子供にも分け隔たりなく音楽を学ばせたいという上記の考えから、小さい頃から習っていくことによって上手になって行き、
　将来子供たちが、音楽を通じて豊かな人生を歩んでほしいと言う思いです。
　私たちの音楽教室は、習い始めたら大人になるまで継続して趣味として長く楽しんでもらえる様に、小さな時からオーケストラに参加したり、
　海外演奏コンサートを開催したりして楽器が一生の宝物になる様に、子供から大人まで幅広く楽しめる工夫を常に考え指導しています。
　一昔前はプロの人材を育成してゆく時期もありましたが、最近は音楽を楽しんでもらえる授業に重きを置き、楽しめる場所・発表できる機会（弦楽オーケストラ）を月に1回位ずつ開催しています。

まいぷれ：スクールの良さ、他のスクールとの違いについてお教えください
　
○私共の教室は3つのアンサンブル（弦楽オーケストラ）をもっています。
　●小学生の低学年
　●小学生高学年～中学生
　●中学生高学年～大学生
　
　各チームとも音楽を楽しめるコースになっていてステップを踏みながら目標をクリアーする事により、成長を確かめながら順々に上手になっていける様にしています。
　また、年に数回発表の場を設けています。
　
　この中には、海外の一流ホールで演奏しているチームもあるんですよ。（外務省からの後援を得て）音楽大使として演奏をして来ました。
　やはり実際に曲を作られた国に行きその国の方々に演奏を聞いて頂き、また同じような年代の子供たちと一緒にジョイントコンサートを行ったりする事が真の国際交流と考えています。
　このアンサンブルを通じて我々の団体しか出来ない国際交流が出来ていると言う自信はありますね。
　教室を卒業した生徒の中には芸術の道に進む人もおり、宝塚歌劇団のディレクターになっている人材等も輩出しています。

まいぷれ：お教室の今後の展開をお聞かせください

○小さいお子さんを持つお母様は将来受験を考えている方が多く、まずは学習塾へ通わせようと思う方がいますが、我々は受験勉強だけでなく小さなお子さんには、心を成長させる為の勉強に音楽を習うこの様な機会が欲しいと最近思います。

　私たちは、ヨーロッパの人達との交流を経て感じますが、グローバルな人材に育つには、頭で覚える勉強ばかりしていても外国の方からは認めてはもらえません。
　外国の方と接したときに何か楽器ができるとか、日本であればお茶ができる・書道などが堪能で自分達の文化的な事を誇りに思い、披露したり出来る方が尊いと考えます。

　この様にお互いの国の文化をしっかり理解をできる人間になり、国際交流できる事が望ましいですね。
　文化面で外国の方は音楽や芸術を堪能できる人を尊重してくれますので、こちらもそういう人達とお付き合いするには自分達の文化についてよく知り、把握している必要があると思います。

　最近の教育ではその辺がおざなりになっていると感じます。
　コンピューターが発達し、ネットでなんでもできる時代ですが、日本人としての最低限必要な芸術や文化を知る事ももっと大切ではないのでしょうか。

　我々は指導を通じ、文化や音楽・芸術が理解できる心豊かな人材を育成して行くのを目標としています。

　音楽は心をいやしてくれる役割があると信じています。
　今後の時代では音楽教育はかなり重要な役割になると考えています。
　その中で心豊かで文化・芸術面でも優れた人材を指導して行く事が出来れば教師冥利につきますし、教室も存在価値があるのではないのでしょうか。